当会は、昨年より埼玉県比企郡小川町の民間の地域おこし会社である株式会社おいでなせえ及び四津山城跡保存会からの要請に応え、小川町を中心とする比企郡の山城と自然を活かした町おこしのアドバイスをおこなっております。すでに御城印4城の発行をサポートするとともに当会副代表の山城ガールむつみによるバスツアーを3回実施してきております。

この度は、四津山城跡保存会より地域資源である蛍を活かした地域活性化策の提言を求められ、当会代表による「四ツ山城跡と周辺の歴史」と題する45分のミニ講演会を行うとともに、地元の関係者でもあるシンガーソングライターのcoyomiさんによるコンサートを地域のランドマークとも言える明王寺本堂で行いました。当日は70名を超える参加者があり、盛況な講演会とコンサートとなりました。講演会において小室の方から四ツ山城は享徳の乱の際中に古河公方の足利成氏が臣下の増田四郎重富に命じて築城させたものと思われるが、当時この地域は敵対する山内上杉方の本拠地であり、敵の本拠地域への築城は歴史的に評価すれば墨俣一夜城の秀吉による築城と同類のものといえるもので、もっと高い評価を与えるべきものと思われる旨が述べられるとともに、この築城が伏線となり長享の乱の際の高見原の戦いにおける古河公方と同盟を結ぶ扇谷上杉側の勝利につながったものとの評価ができ、四ツ山城の存在と築城者への関心が今後もっと高まってもらいたい旨が講演されました。

なお、当日のミニ講演会とコンサートの模様は産経新聞(埼玉版)、埼玉新聞において記事として掲載されてもおりますので、下記内容をご参照ください。

埼玉新聞令和5年6月22日記事  産経新聞(埼玉版)令和5年6月22日記事